こんにちは、アンサンブラウの宇都宮です。
5月に行われたイギリスのハリー王子とアメリカの女優、メーガン・マークルさんのロイヤルウェディングは日本でもさぞ話題になったことと思います。
ここドイツでも英国王室の話題は人気があり、当日の実況はもちろん、かなり前からお二人の事がメディアで取りあげられていました。
さてこの英国王室、ドイツのリースリングワインと深ーい関係があるのをご存知でしょうか?
1845年に当時のビクトリア女王がフランクフルト近郊にあるホッホハイム(Hochheim)と言うワインの産地をご視察なされました。
ワイン通でもあられたビクトリア女王はご試飲されたリースリングの芳醇で気品のある味わいに大層感激され、王室への献上をお許しになったそうです。
更に5年後の1850年には、異例中の異例としてなんと女王陛下自らのお名前を畑名にすることをお許しになられたのです。
以来この畑でとれるワインは”ビクトリア女王の丘ワイン”(Königin Victoriaberg Wein)として英国王室や社交界に輸出されるようになりました。
“A good hoch (ホック。ホッホハイムの英語略)keeps off the doc.- ホックを飲めば医者要らず” と言う諺に、このワインの熱狂的な人気が窺えます。
2010年からこの畑はヨアヒム・フリック(Joachim Flick)と言うセラーの所有になっており、オンラインショップでも購入可能です。
ちなみに来週末の7月13日から7月16日まで、ホッホハイムではワイン祭が開催されます。ここにはフリックのスタンドも出ているようなので、もしかすると女王陛下のワインがバイザグラスで楽しめるかも知れません。
フランクフルトの中央駅からSバーン1番、ヴィースバーデン (Wiesbaden)行きで35分位で着きます。
遠出される時間的余裕がない場合には、フランクフルト市内でもメゾン・レンツというワインショップならビクトリア女王の丘のワインが入手出来ます。
ホッホハイムを皮切りに、この時期ラインガウの各地でワイン祭が開催されます。
いずれもフランクフルトからなら大体一時間以内で行ける距離ですので、フランクフルト近辺においでになる機会がありましたら、どっぷりとラインガウワインの世界に浸りに行かれてみてはいかがでしょう?
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