メルヘンの本場ドイツではクリスマスマーケットもいよいよ大詰め、国中がおもちゃ箱になったかのような輝きに満ちています。
日本でもイルミネーションやツリーがさぞや綺麗なことと思いますが、24日が過ぎるとガラリとお正月用の飾り付けに変わりますよね。ところがドイツではクリスマスを過ぎてもまだ飾り付けがそのままにされているのです。
「すぐに片付ければいいのに、ドイツ人って意外に面倒臭がりなのかしら⁇」と思っていたのですが、実はこれにはちゃんとした宗教的な理由があったのです。
「公現節」という言葉には馴染みが無い私達でも、イエスキリストが産まれた時に3人の賢者が祝福に来たという話は何となく書いたことがありますよね。諸説ありますが、現在ではこの東方の三賢者がキリスト誕生の祝福に来たのが誕生から13日目、1月6日とされています。この日を「公現節」と呼び、この日までがキリスト教の教義ではクリスマス期間と定められているのです。
と言うわけで私達ほとんどの日本人が理解するクリスマス、12月24日を過ぎてもクリスマスツリーは1月6日まで飾っておくのが正しい飾り方だったのです。
この時期のお菓子屋さんは可愛らしいお菓子で溢れかえっています。
ちなみにドイツの伝統では、ツリーを飾るのは何とクリスマス当日の12月24日。アンケートによると今でもこの伝統を守っている人はドイツ全土でも三分の一足らず、多くの人は12月に入るとツリーを飾り始めるようです。
冬休みにドイツを訪れられる方、1月6日まではメルヘンの国のクリスマスデコレーションが楽しめます。防寒対策完備の上、是非お出かけ下さいませ。
それでは皆様、良いクリスマス、良いお年をお迎えください。
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