リアルでの見本市開催が実質的に見送られているドイツで、今、4月に開催予定のハノーバーメッセの出展募集内容が話題になっています。
ハノーバーメッセ開催の時期は、見本市会場敷地内の花も満開で、とても良い環境での開催なのですが、その花を拝めるのは来年以降ですね。
ハノーバーメッセは昨年、開催間際でドイツがロックダウンとなったため急遽デジタルでの開催となりました。
その後、秋にも一度デジタルのイベントを開催したので、今回が3回目のデジタル見本市。
その経験を踏まえての募集要項です。
上記は英語版の出展募集です。
日本語にすると、こんな感じの内容です。
ここで注目されているのは、
パッケージMコースとLコースに、25分間のライブストリーミング機会が設定されていることです。
商品ビデオは、Sコースでも利用可能です。
このビデオ利用の想定、大変興味深く感じています。
これまでデジタル見本市で日本企業のお客様のお手伝いをさせていただいたり、弊社関連業界の見本市に自分自身で参加してみた経験から、デジタル見本市で注目度が高いのはライブストリーミング、ウェビナーといったビデオでのプレゼンテーションだと感じています。
これが、デジタル見本市の醍醐味と言えるように思います。
出展される企業さんとしては、これまでの見本市とは異なるやり方が求められることになり、多くのドイツ企業も戸惑っているようです。
でも、別の見方をすると、これは大きなチャンスにもなります。
例えば予算の都合から大型ブースでの出展を見送っていたり、来場者の動線から外れたブースやテーマが完全にはピッタリでないテーマのホールでの出展等、「場所」に関する悩み解決の糸口になりそうです。
(もっとも、今度はそのライブストリーミングが上映される「時間」の悩みは出てきそうですが)
これまで露出機会に悩まれていた出展社さんもバイヤーを惹きつける魅力的なプレゼンテーションを用意することで、これまで以上に大きな効果が見込めるようになります。
今年のハノーバーメッセの募集要項に、参加の「オプション」と書かれているように、現時点ではコロナ禍での暫定的なやり方ではあります。
が、こうしてビデオでのプレゼンテーション、特にライブストリーミングは最低価格の参加では得られない付加価値として用意されているところに、ドイツ見本市業界でビデオプレゼンの重要性への理解が高まっている証拠ではないかと思います。
ドイツをはじめ欧州の企業、また世界の企業に向けたプレゼンを用意するとなると、ハードルが高く感じられるかもしれません。
日本でのプレゼンと海外でのプレゼンは、見せ方や話の進め方で大きく異なります。
これらの点を踏まえてプレゼンテーションをご用意されることが、これからとても大事な事になると思います。
弊社では以前から、日本企業のお客様のプレゼンテーションの多言語化、また、プレゼンテーション代行も行っております。
ご予算に応じて様々な形でお手伝いしておりますので、どうかお気軽にお問い合わせくださいますと嬉しいです。
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