コロナで進むドイツのデジタル化、もう少し詳しくデータを見てみたいと思います。
前回と同じくドイツデジタル協会の調査で、一日にモニター画面を見ている時間は、コロナ前の平均8時間からコロナ禍で平均10.4時間に伸びています。
コロナ前は最も多い全体の27%が一日に1~4時間モニター画面を見ていたのに対し、コロナ禍では最も多いのは、同じく全体の27%を占めていますが、一日9~12時間になります。
コロナ前に最も多かった1~4時間は、僅か8%にとどまっており、9~12時間に次いで割合が高いのは13時間以上となっています。
ここで示すモニターとは、スマートフォンやタブレット、PC等あらゆるデジタル機器を含みます。
また、プライベートと仕事の両方を合わせての時間となります。
プライベートと仕事の時間の配分は出ていませんが、プライベートでのモニターを見る時間が増えただけではなく、テレワークの導入で仕事上でも直接に人と会って話をする時間や移動時間よりも、モニター画面越しにビデオ会議をしたり情報収集をする時間が増えていることを暗示していると思います。
こちらはプライベートでビデオ会議・チャットを使う時間(週当たり)のデータ。
コロナ前は半数以上(65%)がビデオを介したコミュニケーションをプライベートで使っていなかったのに対し、コロナ禍でビデオを使っていない割合は38%に減少、全体の使用平均時間も、一週間に0.6時間であったのが3.3時間へと増えています。
ドイツでは現在、一人世帯の割合も高まっています。
コロナ禍のロックダウンで、一日中一人で過ごしている人も多いです。
そんな中、ビデオでの家族や友人との会話が精神的な支えとなっている人も多いのだと思います。
また、プライベートでこれだけビデオ利用が増えている所から考えても、ビジネスの場でのビデオ活用も増えていると考えられます。
ビジネスでのビデオ活用について、正確な情報を入手次第また紹介したいと思います。
オンラインでの購買比率も高まっています。
コロナ前は平均して買い物全体の16%がオンラインでの購入であったのが、コロナ禍では37%に上昇しています。
利用しない人の率は以前20%台で、元々に利用していない人の多くは継続的に利用していないと考えられます。
一方で、元々に利用していた人は、その頻度が大きく高まっているようです。
コロナ前は全体の33%が20%未満の利用で最も多かったのに対し、コロナ禍では、30%の人が50~80%と買い物の大半をオンラインでの購入に頼っています。
数は少ないものの、全てをオンラインで購入するという人も出てきています。
コロナ収束後には多少のより戻しがあるかもしれませんが、大きな流れとしては、今のコロナ禍での状況がそのままコロナ後のドイツ人の日常生活、ビジネススタイルに残り、暮らしや購買パターン、ビジネススタイルに大きな影響を与えると思います。
まだまだ目が離せない、コロナによる大きな環境変化。
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