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(12月3日更新)ドイツ見本市再開!日本からの入国規制も緩和されました

 

青山 香織

アンサンブラウ イベント+マーケティング

 


 *12月7日追記:オミクロン株懸念の影響で、現在、ドイツ見本市への入場規制に州により変更が出ています。最新情報はこちらでご確認ください。

 

コロナ禍でオンラインが主流となっていたドイツの見本市ですが、今秋より従来の形での開催が戻ってきています。

日本でも入国規制が緩和され自主隔離期間が3日となりましたが、こちらドイツでも入国規制は緩和の方向にあり、特に見本市への参加を目的としたドイツ入国の場合、隔離の必要がないケースがほとんどとなっています。

 

ドイツ国外から見本市へ参加のために来独する事は「きわめて重要で、後延ばしにすることができないビジネス活動」と見なされ、特別措置がとられているのです。

ビジネス=見本市、見本市を中心にビジネスが動いているドイツらしい判断です。

 

入国ルールの概要は次のようにまとめられます。

  • ドイツ入国者全員に、コロナ陰性証明又はワクチン接種証明が必要です。
  • ハイリスク地域からの入国は、事前のデジタル登録が必要です。
  • ワクチン接種済の来場者、出展者共に隔離は必要ありません。
  • 接種証明は、ドイツで認可されている4種のワクチン接種の場合に限ります。
  • ハイリスク国からワクチン未接種で見本市に参加する場合、5日間までのドイツ滞在なら隔離は必要ありません。

 

見本市参加者は、隔離は免除に

ドイツの見本市への参加目的でドイツに入国する場合、通常だと義務付けられている隔離が免除になります。

今、海外出張で隔離期間が無いというのは大きなアドバンテージだと思います。

ハイリスク地域からの参加者でも、ワクチン接種または回復証明があれば隔離は必要ありませんし、滞在期間5日までというリミットもありません。

 

陰性証明またはワクチン接種証明について

ドイツ入国時に求められるコロナ陰性証明またはワクチン接種証明、または回復証明について

 

陰性証明の有効期間は下記です。

・抗体検査の場合:ドイツ到着前48時間

・PCR検査:ドイツ到着前72時間以内

 

出発前に航空会社の担当者に証明書の提示が必要です。

言語はドイツ語、英語の他、フランス語、イタリア語、スペイン語が有効、日本語の証明書は対象外となるようですので、ご注意ください。

 

ドイツで認められているワクチンは次の4種になります。

・Johnson&Johnson(ジョンソン&ジョンソン)

・Moderna(モデルナ)

・Oxford/AstraZeneca(アストラゼネカ)

・Pfizer/BioNTech(ファイザー・ビオンテック)

 

ちなみにドイツでは、ファイザーのワクチンは一般的に「バイオンテック(日本ではドイツ語読みのビオンテックの方が馴染みがあると思いますが、なぜかドイツでは英語風にバイオンテック)」と呼ばれています。 米国企業の「ファイザー」よりも、地元企業の「バイオンテック」の方が馴染みがあるのでしょうね。

 

 

日本は現在、ノーリスク地域

ドイツ政府はコロナの感染状況により世界各地をハイリスク、ノーリスクに分類し、入国規制の基準としています。

2021年10月31日時点の分類は下記になります。 

➞11月28日時点の分類に更新しました。アフリカ南部地域がオミクロン株による懸念でエンジ色になっています。日本のノーリスク地域に変更はありません。

ドイツ政府はコロナの感染状況により世界各地をハイリスク、ノーリスクに分類し、入国規制の基準としています。
ドイツでのコロナハイリスク、ノーリスク地域分類

ドイツ見本市産業協会が作成したノーリスク、ハイリスク地域分布図です。

赤色がハイリスク地域、緑色がノーリスク地域です。(青色はドイツ)

米国やロシア、東欧諸国の多くは赤色でハイリスク地域。

日本は緑色、ノーリスク地域です。

 

ハイリスク、ノーリスク分類については、先月だけで5回、約20カ国の入れ替わりがあり、各国の感染状況により頻繁にアップデートされます。

日本は現在ノーリスク地域ですが、数か月前まではハイリスク地域になってしまっていました。

今後の状況によってはハイリスクとされてしまう可能性もゼロではありません。

 

それでも、見本市ご出張の場合はご安心いただけると思います。

たとえ日本が急にハイリスク地域に指定されたとしても、ワクチン接種証明があれば、出張ができなくなるとか隔離義務が生まれるというような、対応を大きく変更しなければならないようなリスクはほぼありません(現状の規制下での事になりますので、規制事態に変更がある場合はまた別の対応が必要になります)。

 

ドイツ見本市産業協会がまとめた、ノーリスク地域とハイリスク地域での入国時の規制の違いは下記です。

 

ドイツ見本市産業協会がまとめた、ノーリスク地域とハイリスク地域での入国時の規制の違いです。
ドイツ見本市参加者の地域別入国規制

日本が現在含まれているノーリスク地域からの入国は、

・陰性証明

・接種証明

・回復証明

のいずれかの証明が必要です。

 

注)ドイツ見本市産業協会では12月3日現在も上記のように発表していますが、12月2日にドイツ政府と各州による協議により、「2Gルール」と呼ばれる、「接種証明」または「回復証明」のどちらかが必要になる方向で調整が進んでいます。つまり、ワクチン未接種の場合は陰性証明があっても見本市会場への入場ができません。また、「2Gプラスルール」として「接種証明」または「回復証明」のどちらかに加え、「陰性証明」を追加で求められる事も認められており、特に主要見本市においてはこの「2Gプラスルール」がこれから適用される場合が多くなるのではと見ています。

また、ドイツから日本へ入国の際の待機期間はこれまでの3日から6日に変更となりました。

 

ハイリスク地域からの入国では、ノーリスク地域同様の証明に加え、事前にデジタルでの入国登録が必要になります。

隔離については、

・5日間までのドイツ滞在

・ワクチン接種済

・回復証明

のいずれかに該当すれば必要ありません。

 

もしワクチンを接種済でしたら、仮に日本がノーリスク地域からハイリスク地域に変わったとしても、デジタル入国登録さえ事前に完了すればノーリスク指定であった場合と大きな違いはないという事になります。

 

現在、ドイツへ入国するには隔離が義務化されています。

 

そのような状況下で、見本市参加者へは特別の措置で隔離を免除されているのです。ドイツで見本市参加者がいかに大切にされているかを改めて感じさせられます。

 

見本市への参加証明

見本市ご参加の場合、もう一つ大切な事があります。

見本市への参加目的でドイツへ入国するには、見本市への参加証明書が必要です。

ご出展社の方は、見本市主催者より発行される参加証明書を入国時に提示する形になります。

来場者の方は、参加される見本市の入場券に加え、少なくとも出展企業一社とのアポイントメントを取得している証明が必要になります。

参加証明については各見本市によって、また開催時期によって手順や形式が変わってくる可能性がありますので、ご参加される見本市の主催者にご確認されることをおすすめします。

 

また、現在は指定されている地域はありませんが、変異種による懸念のある地域からの入国に関しては、ワクチンを接種していても14日間の隔離が義務付けられます。

日本が変異種懸念国になるような事が無いことを祈っておりますが、万一そのような状況になりました時は、その対応について紹介いたします。

 

入国規制については、今後も状況に合わせて変更が加えられると思います。

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まとめ

2021年11月9日現在、ドイツ入国において日本はノーリスク地域に指定されています。ノーリスク地域から見本市ご出展、ご来場でドイツに入国し隔離免除とされるには、次の証明書が必要です。

 

・コロナ陰性証明/ワクチン接種証明/回復証明

陰性証明は抗体検査ならドイツ到着前48時間以内、PCR検査は72時間以内。

ワクチンはジョンソン&ジョンソン、モデルナ、アストラゼネカ、ファイザー・ビオンテックのいずれか。

言語は英語またはドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語のいずれか。

 

・見本市への参加証明

 ご出展企業の方は、見本市主催者が発行する証明書。

ご来場者の方は、見本市入場チケットと出展企業とのアポイントメントをとっている証拠となる情報。

 

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