青山 香織
アンサンブラウ イベント+マーケティング
やっと秋の気配がしてきたこの頃ではありますが、ヨーロッパでは既に、年間売り上げの大部分を占めるクリスマス商戦が始まりつつあります。
今日はドイツで利用者が大変多いEコマース、eBayの広告部門がドイツ人10,000人を対象に実施した調査「クリスマスショッピングレポート2023」の結果を紹介します。
同レポートによると、今年のクリスマスは出費を控える傾向が強そうです。ドイツ人の 5 人に 1 人 (21%) が、昨年よりもクリスマス プレゼント用費用を減らしたいと考えています。
ただし、これはすべての消費者層に当てはまるわけではありません。
調査対象者の約半数 (47%) は、少なくとも今年は昨年とほぼ同額をプレゼントに費やしたいと考えています。 ただ、「増やす」との回答は全体では僅か 3%です。
一方で、世代別に見てみると、 18 歳から 29 歳の若い世代はクリスマス消費に積極的で、 11% が昨年よりも多くの支出を計画しています。 また、子供のいる家族の6%も、今年のクリスマスにはプレゼントにもっとお金をかけたいと考えています。
全体的には苦しいクリスマス商戦となりそうですが、そうした中でも、ターゲットを若い世代、子供のいる家族に絞る事で大きな成果は期待できると考えられています。
また、同様に重要となるのは販売のタイミング。
クリスマス商戦は、アドベントと呼ばれるクリスマスの準備期間、11月下旬からクリスマスまでの4週間がピークと考えられています。
ところが、昨年のebay.deの売上分析では、それよりも早い時期に始まっているとしています。
例えばカメラやPC、プロジェクターなど電化製品は10月第一週前後が売上のピークを迎えています。美容品やファッション関連も同様に、10月がピークに達しています。
クリスマスに向けた室内の装飾品については少し遅い時期ですが、それでもアドベントの前、11月中旬がピークです。
「クリスマス」またはクリスマス関連商品の検索ワードがピークに達したのは10月中旬で、クリスマスの2か月以上前から、多くの消費者がクリスマス用の買い物を計画し始めていることがわかります。
クリスマスに限らず、ドイツ人は元々に前もって準備をすることを重視する傾向がありますが、特にEコマースでの買い物となると、今まで以上に先回りして準備をすすめる傾向が高まっているのかもしれません。
来年1月にフランクフルトで開催されるアンビエンテは、クリスマス用商品の見本市クリスマスワールドと同時開催です。クリスマス向け商品を扱うバイヤーも多く来場すると思いますので、ドイツ最大の売上が見込めるクリスマスシーズンへのチャンスをぜひ掴んでいただきたいと思います。
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