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世界最大の消費財見本市アンビエンテが、ここフランクフルトで2024年1月26日から30日まで開催されました。
主催者によるファイナルレポートを基にご報告します。
写真:メッセ・フランクフルト
クリスマスワールド、クリエイティブワールドとの共同開催で「フランクフルトの消費財見本市トリオ」と呼ばれるようになった今年のアンビエンテですが、会場内のブースは全部埋まっており、世界規模の消費財産業のメーカー、小売業者に大きな影響を与えた、印象的な見本市となりました。
「世界全体が不安定な状態で、その影響で経済状況も見通しが立ちにくい現在だからこと、ここフランクフルトに人々が集まって実際に対面し、ホスピタリティ業界や業務用ビジネスも含めた新たなチャネルが生まれるという、アンビエンテの重要さが増しています。」と、メッセフランクフルトのボードメンバー、デトレフ・ブラウン氏は述べています。
業界関係者からも今回のアンビエンテに好意的な感想が向けられています。
「アンビエンテ、クリスマスマーケット、クリエイティブワールドがトリオになることで、ドイツのオーダープラットフォームナンバー1を誇っている。新しい革新的な製品やアイディアに出会って、実際に試してみて、対面で注文を出せることが、見本市の重要なポイント。小売業者や卸売業者はこの新しい年に、確かな追い風と様々なトレンドを感じ取ることができた」と、ドイツホーム&オフィス産業連盟(HWB)マネージングディレクターのクリスチャン・ヘーザー氏は話しています。また、ドイツクリナリー&テーブルウェア産業連盟会長のミヒャエル・ベルツ氏も「他業界と同様、グラス、陶磁器製品業界も厳しい経済環境に直面していますが、アンビエンテは、特に今、我々にとって心強く頼りになるパートナーです。HoReCa(ホテル、レストラン、ケータリング)分野への拡大によって、アンビエンテのダイニング分野さらに成長しており、私達連盟の会員企業にとって新しいビジネスチャンスとなっています。アンビエンテはたくさんの良いこと、先見性のある展開を提供してくれており、私たちに希望を与えてくれます。」と加えています。
●来場者
今回の開催で、国際性はさらに高まりました。来場者の4人に3人は外国からの来場者でした。外国人来場者は前回より5%増え、全来場者の71%を占めるようになっています。
国別でみると、最も来場者が多いのはドイツからですが、次いでイタリアと中国からが2位、3位で、その次がオランダ、USAの順となっています。
来場者の中には、世界的に知名度の高い次の企業からのバイヤーも多く含まれます。
例えばドイツからは
・Begros
・Butlers
・Dehner Gartencenter
・Dirk Rossmann
・dm Drogeriemarkt
・Edeka
・Fleurop
・Globus
・Hornbach
・Metro
・Obi
ドイツ国外からは
・Amazon
・Anthropology
・Carrefour International
・Crate & Barrel
・El Corte Ingles
・Galleries Lafayette
・Fortnum & Mason
・Harrods
・La Rinascente
・Loft
・Marks & Spencer
・Migros
・the Museum of Modern Art
・Sainsbury's, Tesco
・Walmart
・Zara Home
また、Aurelis Real Estate, Deka Immobilien Investment, Lambert Smith Hampton, Marriott Hotel Holdingといったホテル・ケータリング用品の重要なディストリビューターや不動産デベロッパーも来場していました。 来場者の満足度も昨年の93%から1ポイント上がり、94%となっています。
One-stop shop with premieres, impulses, answers and solutions
デザイン、小売・製造段階のデジタル化、ライフスタイル、サステナビリティ、新しい働き方、そして未来の小売ー業界の世界共通のテーマに焦点が当てられました。これらのテーマをサポートするレクチャーやプレゼン、ワークショップ、ガイドツアーが5日間の開催期間中に提供され、各テーマを深く掘り下げる機会となっていました。
新しく設けられた「デザイナーズデイ」では、デザイナー達のネットワーキングイベントが開催され、将来的に毎年受賞者を選出する「アンビエンテ・デザイナーズ・タイトル」が示すように、アンビエンテは世界のデザイン市場を牽引するミーティングプレースとなっています。
また、アンビエンテは現在ホスピタリティ産業にもフォーカスしておりホテル・レストラン等、業務用取引に注力しています。サステナビリティも同様に、非常に重要なテーマで、展示分類や関連イベントでも大きく取り上げられています。
こうした時代の流れや新しいトレンドを素早く掴み、形のあるものにしていけるのがアンビエンテという見本市の強みのひとつだと私たちは考えています。
ライフスタイルとワークスタイルがどんどん融合している今、新しい働き方、働き方の未来に注目が集まっています。アンビエンテで新しく設けられた「新しい未来の働き」コーナーには、現代の働く環境へのソリューションが集められていました。オフィス家具だけに限らず、建築家やプランナー、商取引、ホテルやコワーキングスペースのプロバイダーを含むエンドユーザーに向けたソリューションが提案されていました。
● 次回は2025年2月7日から11日にフランクフルトで開催
次回のアンビエンテ2025は、2025年2月7日から11日まで、フランクフルト見本市会場で開催されます。
コロナ以前のアンビエンテ開催時期とほぼ同じですね。
次回もクリスマスワールド、クリエイティブワールドとの共同開催となります。
今回以上の盛り上がりが期待できます。
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