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2025年2月7日から11日まで、ドイツ・フランクフルトで開催された国際消費財見本市アンビエンテにおいて、消費財市場(ギフト、インテリア等という方がしっくりくる気がします)の最新のトレンド「アンビエンテトレンド25+(Ambiente Trends 25+)」が発表されました。"25+"とは、2025年からその先へ向けての、という意味です。ドイツではよく、こんな風にプラス(+)を使う事があります。
今日はその「アンビエンテトレンド25+」内容についてご紹介します。

アンビエンテでのトレンドは、ドイツのデザインスタジオ「シュティルビューロー・ボラ・ヘルケ・パルミザーノ(Stilbüro bora.herke.palmisano)」が監修しています。
"シュティルビューロー"はドイツ語で、「デザインスタジオ」の意味。
ボラさん、ヘルケさん、パルミザーノさんの3人が主体のデザインスタジオです。
今回トレンドとして挙げられたのは、次の3つのテーマです。
1.ディープ(DEEP):様々な意味での「深い」
2.リアル(REAL): 「現実的」「本物」から派生するイメージ
3.イース(EASE):「軽やかさ」「楽しさ」「心地よさ」
ひとつひとつ、少し詳しく見ていきたいと思います。
1. ディープ(DEEP)

テーマ「ディープ(DEEP)」は、自然との深い結びつきを重視して、住空間に静けさや温かみをもたらすことを目指しています。シンプルで落ち着いた空間作りを目指し、瞑想やリラックスできる環境を意識しているといえます。
水や火、土などの自然の要素や、伝統的な手仕事の温かみを感じさせる木材、陶器、ガラス、金属などの素材が多く使用されています。
色彩は、濃紺のナイトブルーや卵のような淡いベージュのエッグシェルエクルなど、落ち着いたトーンが特徴です。
・自然、クラフトマンシップ
・精神的な深み
・持続可能性
を重視したデザインやライフスタイルの提案を意味していると考えられます。
2. リアル(REAL)

リアル(REAL)という言葉は、コロナ禍に「バーチャル」と対比してよく使われるようになった言葉ですが、ここでいうリアルは、機能性と創造性を融合させたデザインの追求を意味しています。3Dプリンターを活用し、持続可能な未来に向けた新素材や高品質で洗練された仕上がりを実現しています。
素材選びには、エコと社会的側面が考慮され、リサイクルアルミニウムや木材、新しいタイプの釉薬を用いたガラスや陶器など、多様なサステナブル素材が使用されています。
色彩は、ビスケット、ディープボトルグリーン、ウッディベージュ、キャラメル、ガラスのようなミント、オレンジレッド、アルミニウムグレー、サフラン、ダークグレーなど、豊かで控えめなトーンが採用されています。
リアル="本物の価値" を追求しつつ、
・ 機能性
・ 持続可能性
・ 洗練されたデザイン
を融合させたトレンドといえます。
今回のアンビエンテも、クリスマス用品・ギフトの国際見本市クリスマスワールドと同時開催でしたので、トレンドセミナーでもクリスマスデコレーションについて触れてくれました。
特にヨーロッパの場合、11月末から1月初旬までのクリスマスシーズンにクリスマス用デコレーションを行う習慣が根づいています。3か月弱の間インテリアに大きな影響を与えるクリスマス用デコレーションですから、インテリア全体のトレンドにフィットしていることがとても重要です。
クリスマスデコレーションのトレンドの象徴として紹介されたのが、こちらのアドベントリース。機能性、持続可能性、具現化した洗練されたデザインです。

写真:Villeroy & Boch社商品サイト
ドイツの老舗陶磁器メーカー、ビレロイ&ボッホ(Villeroy & Boch) 社製で、会場内のトレンドエリアでの展示でもひと際注目を集めていました。
アドベントリースとは、クリスマス用ツリーの葉を集めて作ったリースに4つのキャンドルをつけたもので、クリスマスの4週間前から毎週末にひとつずつキャンドルに火をつけていくのが、ドイツの冬の過ごし方の定番となっています。
従来タイプのアドベントリースはこんな感じです。

この従来タイプに比べると、ビレロイ社のは素っ気ないほどシンプルです。
同社は元々、昔ながらのイメージが強い可愛らしいデザインのクリスマス用食器やデコレーションが人気ですが、このリースはその真逆のイメージ。
でも今回、トレンドレクチャーを聞いていて大きく頷いてしまいました。
従来タイプのも愛らしくて気持ちがホッコリして良いのですが、最近のどんどんシンプルになって、でも自然素材+アルファのものが多くなった自宅のインテリアに合わせると、ちょっとこのリースだけが浮いている感じになるのです。
それに、毎年ちょっとモヤモヤしていたのは、クリスマスの後に捨てなければならない事。
エコ、サステナブル志向が普通になってきた最近はモノを捨てる、ということに罪悪感が伴ってしまうので、このリースを捨てる時って、あまり良い気持ちがしないのです。
ビレロイ社製のような新しいタイプは、多少の植物やキャンドルは廃棄しますが、土台のところは洗って毎年使う事ができることも、デザインのシンプルさと共に魅力的だと思いました。
ちょっと長くなってしまいましたので、3番目のトレンドテーマ、イース(EASE)については次回ご紹介します。
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